もし私が「あなたはいったい?」と問うたらば、即「そうです!私が変なおじさんです!」って返ってくるよな、きっと。そんな気がする。
guitarist古和さんってとてもユニークな人なんだと思う。
古和さん率いるギターTRIO、
お三方皆なんか変なんだけれども、自由で清々しくて面白くて品性が漂う、そんな音楽を、私もほぼ毎月出演させていただいている横浜エアジンで楽しんできました。
2025.02.20横浜エアジン
古和靖章gtTRIO
古和靖章gt 阿部真武eb 白石美徳ds
古和さんを初めて聴いたのは、かみむら泰一さんとのユニットNetteNixだった。今でもあのLIVEははっきりと覚えていて、思い浮かべるだけでもにんまりする摩訶不思議な世界だったっけ。
この日のTRIOは古和さんのオリジナル中心に、阿部さんの曲、Bern Nixの曲、ミンガスの曲etcが聴けました。
クスッとなるようなユニークでお茶目なフレーズを、古和さんは始終とっても真剣な面持ちで奏で、いやこの世の中に憤慨しているようにも見える面持ちで、センスの良いオリジナリティ溢れる音楽を作り上げる。
聴いている全てのオーディエンスもとても集中してこれまた真剣な表情で聴いてて、それが古和さんの音楽のオモロさを象徴しているかのようでした。
演じる側も聴衆も喜劇を真剣な表情で聴く、みたいな。
私は一番後ろで聴いているから皆さんの表情は分からないのだけれど、背中から伝わってきましたよ。私だけこっそりクスッとする不届きものですw
あ、でも阿部さんは時々、白石さんはずっとニコニコして演奏してるから、私だけが不届きものじゃないな笑
それぞれの曲はとてもシンプルなスケッチのようなものが土台にあって、でもそのシンプルさは綿密に考えられ練られたものであって、それをとても自由に清々しく、そして面白く、時にはシリアスドラマかのように展開させ導いていく古和さん。
そのドラマをさらに美しく清らかに、そして勇敢にしなやかに音楽に味つけをしていく阿部さんと白石さん。
このお二人がとても清々しいんだな、これが。
このお三方の音楽を聴いていたら、
まるでナポレオンとその元帥たちのようにも思えてくるのですよ。
勇敢さ(古和さん)、寛容さ(お三方)、優美さ(阿部さん、白石さん)
いいTRIOだなぁ、この日が2回目だって言ってたな。
これからどんな風になってくのかなってワクワクもする訳です。
個人的には古和さんにも阿部さんにも久しぶりに会えて、白石さんには何と6年ぶりに会えて嬉しかった。
素敵な楽しい音楽をありがとうございました。
もし私が「あなたはいったい?」と問うたらば、「そうです!私が変なおじさんです!」って返ってくるんだろうな……..
きっと。
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