2~3年前だったと思う。
youtube(ライブシーン)を何気に見ていたら、そこには、その人のプレイそのものは、その人の呼吸そのものであり、 この演奏をやめちゃったらその人は死んでしまうんじゃないかと思わせるかのようなドラマーが居ました。
昔々、若かりし頃度々共演させていただいた久米雅之氏です。 昔々とは、おそらく30年程前のことだったかと思う。 音を聴きにいきたくて機会を待っていたけれど、昨日やっとそれが叶いました。
久米さん率いるサックス・カルテット@町田Nisa's 緑川英徳氏(as)加藤友彦氏(pf)飯田雅春氏(wb)
ドラマーがリーダーのバンドの私のバカげた固定観念は見事に覆されました。 ドラマーとしてだけではなく、ジャズを知り尽くした作曲・編曲の妙!
ちょうど良い塩梅というのはとても難しいのです。 それをとても心地よく、音の動きと動きの間の呼吸?エネルギーの進み具合がとてもスムーズにかっこよくいくように自然に作曲・編曲されている.....
私は「久米さんはピアノも弾かれるんですか?」と聞いてみました。 「うん。ギターも弾くよ。」
やっぱり....... でないと、あんな風には書けない。 そしてドラムを叩けない私には、とても出来ない曲作りとアレンジなのです。 楽しいし心地よい。
こんなことが出来るようになるにも、リーダーとして音楽を自由に成り立たせるにも、勉強もしたしとても長い時間がかかったと仰る久米さん。
このバンド発足して一年だそうだけど、もう10年やっているユニットのようで、とても気持ちの良い素晴らしい音楽でした。
今日は音楽の久米先輩に貴重なお話しも聞けました。 私が作る曲って、もしかしたらドラマーに少々不自然なことも要求してるのかもしれないって...... (そう思った瞬間、日頃ご一緒させていただいているドラマー方々に、頭の中でごめんねと手を合わせる)
とにかく皆さんとても素敵でした。バンドとしても強力です。
私はピアニストなので、本日初めて聴かせていただいた26歳の 若きピアニスト加藤友彦氏について少々。
斜め後ろから見えるその動く右手は、まるで女の子のような白いしなやかな小さな手に見えて、しかしながらその手を通して心から発する音はご機嫌でもあるのですが、とてもチャーミングであり、音楽全体をギューッと抱きしめたくなるような? そんな演奏でした。(凄いなぁ、私が26歳の頃は、何だか冗談みたいなピアノしか弾けてなかったよなぁ)
若い音楽家で素晴らしい人はたくさんいますが、きっと彼の人柄からくるものも大きいのかなぁと感じました。
最後に、何故久米さんはガキオさんと呼ばれているのだろうとふと思う。 15歳の時にドラマーになると決めたというご本人の、その頃からの音楽に対する15歳の少年の思い入れや愛情は、きっとその時のまんまだからかなぁと、 今の久米バンドの瑞々しい音楽を思い出しながら腑に落ちる。 (私にとっては本当の由来は知る必要もないのだ)
素敵な音楽をありがとうございました!
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ピアニストでもあるNica's のオーナー元岡一英氏が、懇切丁寧にレコード盤を磨いているお姿をみて、とても幸せな気持ちになる一夜だった。
15・6歳の頃かな(40年も前かぁ😅)、Yamahaから出版の分厚い編曲辞典を書かれた佐藤雅彦先生と話した頃がありました。その頃私は時々ラジオ局に呼ばれ、ドラムやピアノを弾いてた頃かな?私は『ドラムでは、日本の場合表現に限界があるので、作編曲を極めたい』と伝えたら林先生は『ドラムから他の楽器へ変わりたいという事?』私『ハイ、ドラムを止めるわけでは有りませんが、音階のある楽器じゃ無いと、作編曲の時、どうしても不利な気がします』と答えると、林先生は『うぅ〜ん、気持ちは分かるけど、ドラマーでも素晴らしい曲を書く人、例えばマック・スローチ、トニー・ウィリアムス、まだまだ居る。ドラマーだから全てを聴きながらコントロール可能な事が多いし、実際に彼らの作品はどの曲も素晴らしい❣️担当する楽器じゃ無いと思うよ!』ナルホドォ‼️と、人生に深く刻まれる言葉で、芸大へいくのを止め、オーディションを受け、18歳からプロのパーカッショニストになりましたとさ🤗😅