吉岡秀晃piano trio を聴きに

以前は、LIVEを聴きにいくのは勉強のためだった。

でも今は違う。自分がやっていることとは全く関係なく、

ただ単に音楽ファン、LIVEファン、ジャズファンとして聴けることがとても嬉しい。

だから感想文も音楽ファンとしての感想文しか書けないし、専門的なことなど一切書けないということになっている。

今日は本題に行く前に少々前置きが長くなるかもしれない。

drummer 小泉さんとの苦い?楽しかった?思い出を一つ(笑)

drummer 小泉高之氏とはおそらく35年程前にご一緒させていただいていた。

ベーシストがリーダーのピアノトリオで演奏する日、急にリーダー急病のため、小泉さんとDUOでやることになった。

ずーっとショー用のステージが設置されているような大きなハコですよ(場所は葛西辺り?だったか)

ここでピアノとドラムのDUO?と思ったけれど、そうなったので仕方がない。

そこで私は「この際フリーやりませんか?」といって小泉さんは「うん、いいよ、演ろう演ろう!」って言ってくれたものだから、

調子に乗ってフリーやっちゃったんですね。

お客さんはステージの方を向いてるわけですが、お客さんにはウケたんです!

でも翌日ベーシストから連絡があり、私と小泉さんはクビになっちゃったんだとさ。

もう来なくていいって(笑)

まぁその場にいたお偉いさんみたいな人から、リーダーにクレーム入ったんでしょうね。

リーダーは病気だったのに余計に頭抱えさせちゃったの巻。

小泉さんまで巻き添えにしちゃってごめんなさい🙇若気の至りですm(__)m

そしてそのフリーやっちゃった日だったか、小泉さんが深夜12時から赤坂で演奏だというので、

時間もなく私を車に乗っけて赤坂までぶっ飛ばしてくれたんです。

(世の中はバブルに突入する頃?)

まぁ怖いのなんのって、ヒール&トゥとかダブルクラッチとか、もう凄かったんだから(笑)

ヒール&トゥとかダブルクラッチを知っている私も私ですが(笑)。

因みに私、19歳(音大生)で教習所行かずに直接試験場行ってるタイプなんですけど、

いやぁこの時は恐れ入りました。

小泉さんは時間なくて急ぎながらも私に気を使ってくれているのに対し、

心でヒェーってなりながら「大丈夫です、怖くないです。」と答える殊勝な私(笑)。

あれから35年程の月日が経ちました。

そして本日、35年目の再会、目指すは町田Nica's 吉岡秀晃TRIO

bassist 横山裕さんは,2年ほど前にピットインまで聴きに来ていただき、その時30年ぶりの再会を果たしていました。

pianist 吉岡さんの演奏は、やはり35年ほど前だったか、(今は無き)国分寺アレキサンダーというライブハウスに数回聴きにいったきりでした。

2年程前から、このTRIOを聴きにいきたくてチェックしていたものの実現できず、やっと昨日それが叶いました。

自分が演っていることとは全く違う吉岡さんTRIOの音楽を、単なるジャズファンとして聴きたくて仕方がなかったのでした。

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2022.05.13 町田Nica's

吉岡秀晃pf TRIO 横山裕wb 小泉高之ds

35年程前に吉岡さんの演奏を聴いたとき、素晴らしいのはもちろんなんだけれど、

bebopというのはまるでパズルを解くような、理論に基づいて構築されていくものなんだなぁという認識をそのままズバリ感じたのを覚えています。

その時は真剣に鍵盤をジーッと見つめていて、音楽に向かう若き吉岡さんの姿が今でも焼き付いています。

昨夜は演奏するのは、全てスタンダード曲、それも「ド」が3つ付くくらいの代表的スタンダード曲。でもこれは期待通りのことでした。

昨夜は35年前の吉岡さんの音楽から別次元に到達されている姿を目にすることとなりました。

もう最初っからワクワクが止まらなかったけれど、

このお三方、高級居酒屋で自分たちで巻く手巻き寿司を肴に宴会やってるような人達なんです。

吉岡さんはずっと頭が縦に揺れて、頻繁に空中(右斜め上)を見つめて何か納得したかのように勝手に頷いてるし(笑)

この姿は聴こえてくる音楽ととてもマッチしていて、次の右斜め上はいつだろうってついつい期待する私。

小泉さんは横に小刻みに揺れてあっち見てるし、横山さんはずーっと真剣な顔で二人が手巻き寿司の中身に

とんでもない食材を選ぶのを制するみたいな(笑)

宴会やってるのに、きちっと押さえるところは押さえ、しらっとラテンリズムから4beat swing に変わるところの小泉さんのFill Inn もイカしてて鳥肌立つし、

吉岡さんの鍵盤上をパチンコ玉ころがしてるようなフレーズは説得力があり無駄な音が一つもないんです。もうさすがです。

横山さんは酔っぱらってても冷静に状況を把握し、様々シーンでのアプローチもクスっとなるし、

(誤解のないように付け加えると、実際に酔っておられるのではないですよ。)

カッコ良さと思慮深さを兼ね備えた、しかも音楽出来るナイスミドル(かどうかは知りませんが)が居るってこと、

ジャズとかに全く関心のない、あるいはジャズを全く知らない女子高生とかも、これを体感すればたーくさんのファンが

出現するのではないかと思うほどでした。

そう思う理由の一つは、表現力も長けている上に、それがとてもストレートに伝わってくる、これ大事なことではないかと思います。

とのかくこんなに楽しいイカしてるピアノトリオは滅多に無いような気がします。

昔聴いたオスカー・ピーターソン・トリオでさえ、こんなに楽しくはなかったなぁ。

めちゃ楽しいこのTRIO、昨夜は最上級のウニを巻いて食することができた一夜でした。

(ただし普通に食することは出来ないですよ。おっかしくてむせてご飯粒が鼻腔に入り込まないよう要注意)

*Nica's の「しそピザ」これも超美味し、一度お試しあれ。


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