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我関せずな妖怪

ライブ会場に向かう日、「今日は私、何にも弾けないんじゃないか?想像力・創造力共に皆無なのではないか?」と不安をいっぱい抱えて出かけていた遠い昔とは逆に、今現在はワクワクしながらライブ会場に向かい、楽しい気持ちを持って終わっているのに、ところがライブ会場を出た途端に何か不安のようなものが襲ってきて、帰路ずっと心がドスンと道端に落ちてるみたいな、そして翌朝は怖くて目が覚めるって、一体どういうことなんだろ?



その日のオーディエンスの反響が多いとか少ないとか、その日の演奏の良し悪しにも全く関係がないから厄介だ。


ライブが連日続く場合にはそんな恐怖なんて感じる暇もないんだろうけど、どうにかならないかこの現象。


とは言え、食欲も旺盛だし、現にちゃんと3食取れなければ、大袈裟にも空腹で死にそうだよってなるし、甘いものは別腹だし、深夜12時に寝れば8時間爆睡できることも近頃判明した。滅多に12時になんて就寝できないのが問題だけど。

アイマスクが苦手だから、黒のフェイスタオルをおしぼりみたいにして両目に乗っけるんだけど、朝目が覚めるとそのフェイスタオルがそのまんま顔にのってることもあるのに驚く。


まさか私A子に気づかれないように、夜中に私B子は寝返りしまくり、私A子が目が覚める頃、何事もなかったかのようにこっそり元に戻ってるってことではないよな。それはそれで恐怖だしw


次のライブがやってくる頃には気持ちも持ち直し、ワクワクで出かけていって、そしてまたライブが終わっての帰路では同じことになり、翌朝恐怖で目覚める。この繰り返し。


そこで、ライブ帰りに心が道端にドスンと落ちるとか翌朝の恐怖なんて言っても、こんな状況を遠い遠い宇宙から見ると、ほら、極々ちっぽけなことでしょ、大きさでいうならば(分からんけど)蟻の10000分の1にも満たないくらいか。


ったく、中々オモろいやん。

いろんなこと経験するもんやねー、音楽人生。


自分の目標とすることに到達できるかできないかなんかもうどうでもよくなっていて(これは決して諦めではなく)それを目指して進んでいく過程に価値を見出した!なんて大層なこと発見したみたいに言っているけど、単純にその過程を素直に楽しんでいる。できないことが山のようにあるものね。


音楽をやることを邪魔するような妖怪が歳を重ねれば重ねるほど現れるんだけど、その内の一つを10年かけて退治した経験がある自信からか、最近はどんな妖怪が現れようと「こんにちは!」と言って心を開くようにしている。

あぁ今度はそうくるのねって。


人間はいつかはやってくる死があるから、今は安心して、困難に立ち向かいながらも毎日を私なりに楽しく過ごせている訳であって、

逆に人間らしく生きられる年月がもし200年もあったらこれはこれで厄介だし勘弁してよってもんだ。


今、大谷選手のニュースが流れた。

すると私は2075年の未来から野球の歴史を紹介する番組を見ている錯覚に陥る。

野茂選手やブライアントも出てこないかな。


1996年に作曲した「ノーヒットノーラン」、

きっともう演奏することはないな。

何故か、妖怪があの曲はやめとけと呟くww


はいはい、分かってますよ。









 
 
 

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