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執筆者の写真yoko kobayashi

演奏時の身体のメカニズム

更新日:2021年4月14日

昨年4月より、配信LIVEが増え、またPV撮影などの機会もあり、

自分がピアノを弾いている姿や手元を映像でみることがとても多くなった。


きっとコロナ禍にならなかったら、ピアノ弾くときの状態がずいぶんと変わっていることに気づかずに、このままずっと進んでいたんだろうと思う。

それを思うとゾッとする。


元々私は、何の癖もない、ごく普通の基本の手・指の動きをしていたため、

今現在の映像を見るたびに、随分と変わってしまってるなぁと感じる。

でも指の動きに関しては、それで仕方のないこと、

(ジストニアの)リハビリは続けてい演るし、70%ほどまでに回復はしている。

復帰した2018年夏から上向き・下降気味といろいろあるけれど、

大きく後退はしていないということだ。

まだ少し自分の思っていることとは違う動きをする時もあるし、必然的にミスも増え、

正直、悔しい思いもしている。

その分心で演奏するしかない。心が残っているだけ上等だ。



それよりも、ちょっとショックだったのは、姿勢、スタンス。

まず肩から腕が出ている感じが違っている。どう違うかが自分でも良く分からないが、

とても変だ。右腕が身体にくっついているのもおかしい。

脇と、身体から鍵盤にかけての空間がまず感じられない。



元々ピアノ演奏時の姿勢も良い方だったけれど、普通に丸く曲がっているのではなく、

曲がり方もどう見ても変だ。肩甲骨から急に曲がっている。

どうしたらあんな風に曲がるのだろう?


顎をひいて上半身を引き上げて腹筋で支え、後は頭を垂れなければ、

ほぼ解決するであろうことは理解している。

要するに、音楽に集中している時間は、意識しなくてもこの姿勢が保たれるのが理想だ。

あくまでも私の場合だが、こうしなければ、良い音は出せない、ピアノを鳴らせない、

響かすことができない、そば鳴りしかしない。その時その時で音色を変えることもできない。


知らず知らずのうちに、広い視野を持つことに欠け、

少しずつ歪みがでてしまったのだろう。


姿勢・身体の使い方に関しては、学生の頃から厳しく言われてきたけれど、

この辺で再びピアノを弾く基本に戻る必要があるようだ。

音を鳴り響かせるのに関わる身体の使い方を思い出さなければならない。


どれだけの時間を費やせば、こんな基本的なことからされるんだろう。



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