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執筆者の写真yoko kobayashi

2か月ぶりのTEAM TUCKSでした

4/11横濱エアジンへお運び下さった皆さま、配信をご覧いただいた方々、ありがとうございました!

昨年の秋頃だったか、真の意味でのBANDになれたと感じるTEAM TUCKS。

その日の演奏後の思いは皆同じでした。感慨深い。

先日4/11も変わらず良い演奏、良い即興アンサンブルだったと思います。


お二人よりライブレポをいただきましたので、そのご紹介をさせていただきます。

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◎TEAM TUCKS

@横濱エアジン

2024年4月11日(木)

リアルライブ観戦記

TEAM TUCKS (敬称略)

小林洋子(pf)

多田誠司(as.ss.fl)

加藤真一 (wb)

角田健(ds)


今回、小林洋子さん率いるTEAM TUCKS初観戦、やって来ました横濱エアジン。

トリオ、デュオと来て、洋子さんのライブは今回3回目のカルテット編成。

ピアノとサックス・フルートの共演が今回の楽しみのポイント。

第1部は、「せつな色」でスタート。

遠くの春景色を見つめているような淡い空気感がせつな色だろうか。

軽やかなサックスのメロディと輝きのあるピアノのパッセージが爽やか。

この爽やかさは、Rhapsody and Blues期のCrusadersに感じたものと類似、これが第1印象。


2曲目は、「お砂場遊び」。

無邪気な雰囲気のなかで、なにか企だての香がワクワク感を増幅させる。

少し前のめりなイメージの演奏が楽しさのスパイス。

三人のやんちゃ男子のボスは、学級委員長の洋子さんと確信するアンサンブル。


続いて、また異なるじわっとくるテイストの「Bonne yeah rit…….。」。

窓からの景色をぼんやりと眺めているときに生まれたメロディとのこと。多田さんはフルートに持ち変え奏でる音はゆったりと流れる春風のよう。

ウッドベースのしなやかな音も心地よか。

華やかなアクセントは横濱エアジンのピアノの音色。

曲エンディングに差し掛かり、静かに盛り上がるとFocus(和蘭のバンド)のMovingWavesアルバムのニュアンスもあり、これまた美しい。


第1部最後は、bassist加藤真一さんfeature曲、「Fold In Four」。

リフを重ねるウッドベースをサックス、ピアノ、ドラムスで囲みどんどん折りたたんでゆくように音を重ねてゆく。 

洋子さん流、必殺!四つ折り固めというイメージ。

ブリティッシュ・ジャズロック的匂いも漂い楽しい曲。


続く第2部は、テクニカルな側面を繰り出すTEAM TUCKSの面々。

これがまた味変化の妙。

スタートは、saxphonist多田誠司さんfeature曲。

ジャグリングのような変則リズムに始まる「Soar」。

多田さんのサックスはボビー・マクファーリンのように口ずさみ歌うのがいい感じ。

疾走感の中突き進んで、最後は再び変則リズムによる魅惑的ポリリズムで締める。


続いて「Time Difference」。

ノスタルジックなムードで、いい感じで場面転換し、「In Her Case」が始まる。

この曲は、先日の横濱エアジンジャズナイト・ボーカル石川真奈美さんとのデュオで披露された曲。

その時とは、また別の独特な暖かみのあるイメージに変化していたのが面白い。

つの犬さんの発案で参加型ハンド・クラップを交え進む体験型アクティブリスニング的新鮮な音楽です。

洋子さんのピアノが「彼女の場合、、、」と語っているようで、語るうちに熱を帯びる。

聴き手はバンドクラップのタイミングで相槌を打つ、そんな平和な昼下がりの街角の光景を切り取ってるようだ。


次で本編は最後となるdrummer角田健さんfeature曲の「Galah Dance」。

Galahはオーストラリアに生息するモモイロインコのこと。

洋子さん曰く、アボリジニのダンスのイメージ。

陽の降り注ぐ乾燥した荒地をイメージしたサウンドエフェクト的スタートだ。

ベースは弦を巧みに擦りながらディジュリドゥのような素朴な音やマウスハープのような原始的な呪術の音を奏で放つ。

絶妙なタイミングでモモイロインコの歌声のようにピアノとフルート混じりユニゾンするところがスリリング。

形にとらわれないとこが、逆に自然に感じるところの面白さです。

最後は宴の如く佳境へと盛り上がり、ひとつに収束し終わる。

日本の村祭りの空気感もあり、この印象は、つの犬さんの存在感、持ち味によるところが大きいと思います。


そして、アンコール。 

ライブ冒頭のクルセダースモード再びというイメージの「陰影」。

慈しみのメロディ奏でるサックスが主役。第1部の「せつな色」、「Bonne yeah rit…….。」とこの曲を組み合わせ、メランコリック三部作。

泣かせるベースソロに続き、サックスも泣いているよう。

しかし、しんみりしない、嬉し涙のようなのは新しい感覚。


こうして聴かせてどころ満載の初TEAM TUCKSリアルライブの体験が終わる。

洋子さんの曲構想は毎度興味深く、オリジナリティは抜群。

ジャズにこだわらない方が素直に音楽を楽しめるという気がする。

たっぷりと洋子さんのオリジナル曲を楽しんだひとときでした。


第1部

1.せつな色

2.お砂場遊び

3.Bonne yeah rit…….。

4.Fold In Four(bassist加藤真一feature曲)

第2部

5.Soar(saxphonist多田誠司feature曲)

6.Time Difference

7.In Her Case

8.Galah Dance(drummer角田健feature曲)

encore

9.陰影

all composed by Yoko Kobayashi

*アンコール映像

陰影

2024.4.12記 (綾部豊樹)


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久しぶりの平日夜ライブ(2024/4/11@横浜馬車道エアジン)。ピアニスト小林洋子さん率いる大好きなカルテットライブを聴きに横浜の老舗名店へ♬

【TEAM TUCKS】

小林洋子 / piano

多田誠司 / alto sax, soprano sax,flute

加藤真一 / bass

つの犬 / drums

個人的にかなり久しぶりの「TEAM TUCKS」ライブ鑑賞で調べてみたら去年7月以来でした。多くのユニット、バンドのリーダーを務める小林さんですが、100%小林さんのオリジナル曲のみをライブ演奏するのは「TEAM TUCKS」だけ。小林さん曰く「気まぐれ、真摯、お茶目、やんちゃの集合体」それがTEAM TUCKSだそうです。


今日もつの犬さんの至近距離を確保。

TEAM TUCKSのライブは他に類を見ない唯一無二の響きを放つ個性的な小林さんのオリジナルが最大の魅力。

しかも、「Fold in Four」のような超攻撃的な曲から「Time Difference」のような甘露で蕩けるようなバラードがあったりと、バラエティ豊か&高低差が激しめのセットリストで飽きることを知りません。


今日は初めて聴いた「Bonne yeah rit…」、つの犬さんの発案によって観客参加型になった「In Her Case」、そしてオーストラリアの先住民族アボリジニの伝統的ダンスから着想を得たという怪しげなポリリズム満載の「Galah Dance」など、音を実際に出さないと行く末不明、確かにヤンチャで曲者揃い&腕達者集団「TEAM TUCKS」ならではの超絶個性的な演奏を十二分に堪能。つの犬さん、最後はなぜか「桃色インコ!」とラップ調の雄叫びを上げていました。

(小林さん、いつもご協力ありがとうございます)

1st /

せつな色

お砂場遊び

Bonne yeah rit…

Fold in Four (加藤さんフィーチャー)

2nd /

Soar (多田さんフィーチャー)

Time Difference

In Her Case

Galah Dance (つの犬さんフィーチャー)

encore/ 陰影


(西野隆司)

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