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執筆者の写真yoko kobayashi


​空にはエクレアのような雲が浮かび、白く輝いていた。

ほんの少しだけ感じる春の兆しは、冬の寒さで硬くなった人の心を解してくれる気がした。

遠くで公園で遊ぶ子供たちの声がしている。

季節が一周しようとしている。

全てを失いゼロからスタートし、病んだ心を引きずりながらも、

今現在は、穏やかな気持を少しずつ取り戻すことができていること、幸せに思う。

逆境は人を深いところで新しくし、表現力という面でも進化させてくれるのだろう。

一日一日を大事に生きるという大切さを、今頃になって本当の意味で教えられた気がしている。

シワしわのおばあちゃんになっても音楽するという子供の頃からの夢を、やはり叶えたいと思う。

そう遠いことではない。


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