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小林洋子ピアノ

伝染


大きな人の波が、駅方向に流れていた。駅へと向かう人の流れと、信号待ちをする人々が合わさりふくれあがっている。大都会の日常である。

気のせいか、そこには何か焦りのようなものを感じる。

人より少しでも早く、一歩でも先に、という感じだ。 

街はすでに人工の光を点す時刻、人々の渦の中に混じっていると、

この奇妙な焦りが伝染しそうで、自分が滑稽に思えた。


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