drums 池長一美、record engineer&mastering 五島昭彦、jacket design 砂山啓、と私との共同作業、一つの作品を作り上げていく過程を思い起こすだけで感無量です。あともう少し。
ここまで関わったのはこれが初めてです。良い経験にもなりました。
前回も前々回のアルバム作りの際も、演奏をし、マスタリング時にエンジニアさんと相談しながらの作業で一日関わっただけで、後は皆さんにお任せ状態、出来上がりを待つだけだったような。
現代は、アルバムを一枚を通して聴くことは稀です。CDを購入する人も益々減っていくばかり。そのため一曲目にキャッチ―な曲を持ってくる、それが通常のようです。
それで、2~3曲聴いて(3曲も聴いてもらえたら良い方かも)、あぁこんな感じかとケースにしまわれてしまうことも少なくはないようです。
私はいつも相反して、一枚を通して全ての曲を聴いていただいて完結するように、というこだわりがあります。今回も例外ではありません。9曲全てで物語が成立するのです。
マスタリングや盤に落とすことで音の劣化も避けられない問題ですが、その劣化を最小限に抑えてもらえるよう、五島氏にはたいへんなご苦労もおかけしています。我々の音楽は特に、空間、奥行き、立体感、音の広がり、音色等、非常に重要なポイントとなります。
なるべくたくさんの方々に(贅沢を言えば良い環境で)聴いていただけることを願っています。そして、これからのThe Third Tribe の音楽の進化を、共にライブ会場で体感し見守っていただければ幸いに存じます。