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執筆者の写真yoko kobayashi

2020.11.07 cooljojo 演奏曲目とライブレポご紹介

昨日は、限定席数いっぱいのご来場をいただき、皆様と一緒に

TEAM TUCKS 始動初日の音楽を作り上げることができたこと、

感動的でした!


Facebookには、TEAM TUCKS結成までの経路や、ご来場いただいた方々のLIVEレポ投稿やコメントなどもいただき、本当にありがとうございました。


2020.11.07 TEAM TUCKS / 小林洋子pf 多田誠司as,ss,fl 加藤真一wb 角田健ds

at 本八幡cooljojo演奏曲目


1st.stage

  1. 3/4 忙中

  2. The shadow of smile(Johnny Mandel)

  3. Primavera

  4. Coin Factory

2nd.stage

1. 水泡

2. 霜枯れ時の

3. Ultramarine Road

4. Soar


encore : Keep in mind

Moon River(Henry Mancini) *piano solo


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jazztokyo.org Live after Live 小野健彦氏によるライブレポご紹介


本八幡cool jojo+art 。創業5年ながら既に首都圏を代表するハコのひとつになっている感のするこちらのハコが、今日の私のライブ(2020live.vol.75)の現場である。


今日のステージは、TEAM TUCKS。その聞き慣れないバンド名。いよいよ今日から活動開始となる、ピアニスト小林洋子氏が旧くからの友を召集して結成した新ユニットだ。

洋子さん以下の布陣は、各種木管楽器・多田誠司氏、べース・加藤真一氏、ドラムス・角田健氏という、如何にも一筋縄ではいかない面々揃い。


先日、自身初のピアノソロアルバム〈BEYOND THE FOREST〉を発表し、

それが、Amazonでは即完になる程の好調な滑り出しを見せた、

目下乗りに乗っている洋子さんの新機軸をいち早く目撃したくて越境に越境を重ねて千葉県に乗り込んだ。


約2年半前のシーン復帰以来、トリオ、デュオ、ソロ、と比較的コンパクトな編成で洋子さんの音楽観を体験してきただけに、カルテット編成をどう成立させ、そこでどんな彼女らしい表現をして行くのかが大変興味深かった。


果たしてライブの内容だが、この後来週13日には新宿ピットインでの第2弾ライブも控えているので、私如きが詳細のネタばらしするのは極力控えて置こうと思う。それでも先ずは、このユニット名の由来を、洋子さん自身のFacebookから引用すると、

TUCKS:布地を摘んで作るヒダは、よりデザイン性を高め何より立体感をもたらします と。


ステージは、序盤にカンフル剤よろしく繰り出したハードコア仕立てのお馴染みのスタンダード曲を除いて洋子さんのオリジナルを中心に展開して行ったが、そのメロディ・リズム・ハーモニー・アレンジ共にグッと惹きこまれるものばかり。各楽曲でメンバー其々がそっと巧みにフューチャーされるが、流石にそこは百戦錬磨の強者達、自分の世界に引きずり込んで存分に主張をしながらも徐々に洋子さんから託された世界観に昇華させて行くその様は緊張感に溢れ実にスリリングなものであった。


策士洋子さんによる各演者が自由に遊び回ることの出来る余白をふんだんに織り込んだアンサンブルが大層心地良い。

このユニットに潜在化する、〈ゆらぎ・にじみ・ゆがみ〉等のコントラストとダイナミクスの振れ幅は、今後、更にユニットの協働作業の場数を踏むことで益々興味深い形で顕著に顕在化して来るに違いない。その意味では今後何度も出逢いたいユニットだと強く感じた。


其々に紳士的な面も多々ある先輩男衆諸氏を前にこういう言い方をするのは大変失礼ながら、皆さん、ステージに上がると猛獣の如く突如牙を剥く瞬間がある。それは時に静かに、時に猛々しく。

そこに、猛獣使いのアマゾネス?よろしく洋子さんの絶妙な手綱捌き〈アレンジ〉が冴え渡る。

兎に角、終始一貫して、ジャズの根っこを互いに共有しあえる面々が描いた洋子さんのリリシシズム溢れる世界観が弾け散った午後のひととき。堪能させて頂きました。


これまで艱難辛苦の道のりを乗り越えて、今、ご本人も予想だにしなかったであろうこんな充実した再会の地点に立った洋子さんには改めて「おめでとうございます」の言葉をお送りしたいと思う。


小野健彦



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