一昨日は、guitarist石渡明廣さんとのDUOが予定されていましたが、
諸事情によりピアノソロとなりました。
とても残念でしたが、また必ず組み直したいと思う。
ピアノソロは2020年秋のソロアルバム発売記念@横濱エアジン以来でした。
アケタの店によく来て下さる方や、私は初めてお会いする若いベーシストも聴きにきてくれて、お話しできて良かったなぁ。
そのベーシストは、最初アケタの店に入ってきた時、見るからにguitarist?風で、
「あ!きっと石渡さんを聴きにきてくれたのかな?申し訳ない、今日は私ひとりなんです。」と心の中でつぶやいた。
ところが、インターバルに聞くと、何とピアノソロだと知ってて聴きにきてくれたのだと言う。それにアケタの店はお初なのだそうだ。
しかも、エレキだと聞いて驚いた。
普段ライブを聴きにいくのは、ピアノソロだったり、ベースレスのユニットだったりが多いのだそうだ。
そういえば、私もギタートリオや、ピアノレスの変則TRIO等を良く聴きにいったなぁ、
と思い出す。
昔々、jazz guitaristを夢見て頑張っていた若者が、私が1950年代~60年代初期のマイルス・デイビス・バンドの話をしたら、「ギターが入ってないから、僕はマイルスは聴かない。」って信じられない残念なこと言ってたっけ、と逆パターンの余計なことまで思い出した(笑)
今の若者は凄いなぁ、何が大事かちゃんと分かってるんだなぁって、様々話の内容から伝わってきた。あらゆる情報が飛び交い、資料でも何でも手軽に手に入る今に在って、逆に大変なこともあるのだろうとも想像する。
「最後の曲もオリジナルですか?」と聞かれ、「はい、そうです。」と答える。
その曲も印象に残ってくれたんだなぁと思うと嬉しくなる。
私が駆け出しのころは「あんなに素晴らしいスタンダード曲がたくさんあるのに、何でオリジナル曲ばっかり演ってるんですか?」っていう時代だった。
ドラムを趣味でやってるというお客さんに「オリジナルばっか演ってるのは、ミュージシャンの自己満足にしかすぎないんだよ、なんかスタンダード演ってよ。」
と言われたこともあったなぁ。
現在は、ジャズとかジャンルではなくて、その人(そのバンド)の音楽、を求めるお店や聴衆が増えてきたと強く感じる今日この頃..........とも思ったりしたけれど、
時代のせいとか聴く側の姿勢が変わってきたとか、そんなことではなく、
結局、私が良い音楽を提供できていなかったんだということ、に尽きる。
久しぶりのピアノソロで思ったことは、メロディーを弾くことの難しさだった。
初心に戻って、大学入学当初に嫌というほど強いられたロングトーンの練習を、
また始めようと心に決めた夜だった。
2022.03.05 アケタの店 演奏曲目
1st. stage
In Her Case(Yoko kobayashi)
O grande amor (Antonio Carlos Jobin)
I fall in love too easily (Jule Styne)
Peau Douce (Steve Swallow)
Turn Circle (Yoko Kobayashi)
2nd.stage
1. Goodbye pork pie hat(Charles Mingus)
2. Here,there and everywhere (Lennon= McCartney)
3. On Rainy Days [Un jour pluvieux] (Yoko Kobayashi)
4. A・U・N (Yoko Kobayashi)
5. Bonne yeah rit.......。(Yoko Kobayashi)
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