top of page
執筆者の写真yoko kobayashi

2023年最後のLIVEを終えて

まさかこのTRIOで再び演奏する日がやってこようとは、この20年思ってもいないことでした。でも人生って分からないものです。やってきちゃったんですから。


1990年代に書いた曲ばかり.......

正直、最初はこの曲たちを果たしてどうしよう?

そればかり考えました。


でも少し手を加えたりTHEMEだけでも弾いて、今現在に引きずり出し(タイムマシンに乗って20年後の未来までやってきた、いや、やってこさせた)、後は今の3人でどう昇華させるかだったと思います。


演奏が始まると、ついこないだまでこの3人で演奏していたかのような感覚もあり、逆に遠い昔を思い浮かべているようでもあり、時間軸が混乱しているような妙な感じだった。


不思議と昨夜は、このTRIOは初めていう方々の方が多く、でも皆さん楽しんで下さったようで、その初めて聴いた方々は皆、20年前のアルバムを買って下さった。

20年前はまだ小さな子供だったとお見受けする方もいて、アルバム聴いてどんな感想をもたれたのだろう。


来年1/6には表参道ZIMAGINEにて再び甦ってもらいますが、益々楽しみになりました。

..................................................................................

昨夜ご来場くださった方(お二人)のライブレポをご紹介させていただきます。

(以下コピペです)


【2023年聴き納め?】

20年の月日を経て、再演された小林洋子さんがリーダーのLittle Things。


軽快な「オウムのおうむ返し」に始まり、トム&ジェリーのドタバタ劇が華麗に表現されている「Cheese 泥棒」まで、音楽もトークも最高に楽しいひとときでした。

とりわけ、興が乗った第2setでは、メンバーのみなさんが曲名の由来を語るくだりが爆笑をさらっていました。そして、次回(1/6)は本当にニワトリが鳴くのでしょうか♪


しかし、今年は《もっと早く聴いときゃよかったアーチストと出会う年》だったのか、いくつものライブで日本のジャズミュージシャンのすごさを痛感しています。

今回も小林さん以外のお二方の演奏に初めて触れたのですが、こんなにすごいミュージシャンがいることに感動しました。

吉野 弘志さんのしっとりした、なんともいえない心地よいベース、そして、堀越 彰さんのダイナミックレンジの広い、歌うようなドラムスは、とにかく、聴いて下さい!の一言に尽きます。


年明け1/6(土)にもLittle Thingsの2回目の再演があるようなので、お時間あるお方は、ぜひ! Little Things の1st CDも復刻されたようで手に入れられますよ。


今日のライブは昔の仲間が、安定の信頼感のなかで、一面では昔のフレッシュな感覚を思い出しつつ、お互いを探り合いながら、もう一面では御三方の《今の音楽》をぶつけ合いながら楽しんでいる感じでした。


小林洋子ファンになって3年が経ちましたが、今日はこのグループの20年の歴史の大波に揺られて、最高の聴き納めになりました。ありがとうございました。


[宇田 理]


....................................................................................


FJ's

「20年の時を経て、甦る艶一夜」vol.1


小林洋子さん20年前当時の小林洋子さんの作曲曲が次々と。


一粒の豆が芽を出しユッタリ育っていきながら、アッという間にニョキニョキと太く高く伸びて幹となり、頂きが天空へ到達する、ジャックと豆の木の絵のような驚きと勢いと楽しさに満ちる曲。


アルバムタイトル「Little things」の意味もそうだったのですね。日常のささやかな発見からダイナミックな映像へ連想を広げる才能が全曲で花開いていました。

小林世界のアルペジオが揺蕩い、翳りの蠢きが美しく怒涛して、力漲る(ちからみなぎる)ピアノ演奏へ登り詰めていきました。


最近のメランコリックでもある作曲と演奏が好きでしたが、その中に紛れるメラメラと燃え上がる瞬間にも惹かれていました。この日は、その大元に触れられた気がしました。


吉野弘志さん

小林洋子さんに20年前に吐いた毒舌へ、難曲吉野フィーチャー曲で仕返しを喰らう吉野さん。その曲が持つ大薬効。なんて素敵な仕返し!傷のかさぶたを宝石にしてしまう小林洋子さん。

吉野さんは、20年前「音曲の貴公子」と紹介されたそうな。

今は「音曲の公爵」かな。

音の彩、音のキレ。この日で、コントラバスのあらゆる声をみんな聴けた気がします。


堀越彰さん

皮やシンバルを打つ直前の、浮遊する身のこなし。その手の、指にスティックにマレットにブラシに溜めに、次の音の予感を叶えられたり裏切られたり。ドラマーの舞いのよう。音のしていないところにも音を感じる観る音楽要素も。

豪快と繊細、大と小、あらゆる広域さに揺さぶられたドラムでした。



伝説のアルバム『Little things』

聴きたかったけど、アケタズディスクは当然売り切れ、それなら中古でも、とネットを探しましたがありません。もしかしたら、と待っていたら実現したアルバム再版でした。鶴首でした。


そして生Little things。

貴重な個性の三つ巴。吉野さん特有の最低音や堀越さんの銅鑼?の重さが産み出す世界もこのトリオならではのものだと思いました。

客席には、ピアノ、ドラム、ベース、それぞれのファンが集ったようでした。

20年ぶりにこのトリオを聴きにきた人々、それぞれの生はいろんな組み合わせで聴いていても此のトリオ生は初めてな人々。私は後者。


聴いた聴いた堪能しました

では、CD聴きます

中には明田川さんとトリオそれぞれの貴重な言葉、20年前の写真も。

嬉しいです


                    [Tsuchi Haru]


.............................................................


2023.12.28 祐天寺FJ's 演奏曲目

小林洋子pf 吉野弘志cb 堀越 彰ds


  1. オウムのおうむ返し

  2. Love Song

  3. RODON'S THEME

  4. Rambler

  5. 霜枯れ時の


  1. Hard Worker

  2. At the park

  3. BO・RA・HA・TA(ボラれたハタちゃん)

  4. The Chicken's Sad Story(堀越くんのにわとり)

  5. Cheese 泥棒


encore : サイラ(吉野さんの秋刀魚)[残念ながらアルバムから漏れた曲をお届け]



all composed by Yoko Kobayashi




閲覧数:37回0件のコメント

最新記事

すべて表示

生きる

旅の途中

Comments


bottom of page