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執筆者の写真yoko kobayashi

ライブを終えて。音楽続けてきて良かったと思う瞬間。

横濱エアジンでは様々ユニットで出演させていただいていますが、その中で、drummer角田健(つの犬)さんとはカルテットTEAM TUCKS、electric bassist高橋将さんとはDUOで演奏しています。

そこである日閃きました。

つの犬さんと将くんはきっと相性がいいに違いない、そしてちょっと種類の違う音楽やんちゃさを感じました。

音楽やんちゃは皆が皆兼ね備えているものではなく、同時に私にはとても魅力的な要素でした。


種類の違うとはどんな?

それは、誠に品性ある音楽やんちゃさを痛感させられるelectric bassist高橋将、

実に繊細な音楽やんちゃさを痛感させられるdrummer角田健、

言葉で表現するのは難しいけど、そんな感じなんです。


お二人のプレイが大好きで、2人が共に出す音が大好きで、そんな思いで組んだトリオ。

昨夜は3度目のギグでしたが、エアジンでは初めての出演となりました。

歌心満載のお二人です。



話は少し逸れますが、実は私は歌ものに関しては、ロックミュージシャンの歌が大好きで、

ジャズスタンダード曲にしても、ジャズシンガーではなく、ロックシンガーが歌うそれが大好きなんです。

私(ピアノ)が今演りたいインスト音楽をどんなミュージシャンと作っていきたいか考える場合、ジャズであれば私がやりたい音楽の真裏かとも思えるビバップに精通している人、今はジャズやってるけどロックも大好きで詳しい人、を(後から考えるとですが)メンバーにお願いするという結果になっています。とても不思議です。



electric bassist 高橋将氏に至っては両方に当てはまります。

TEAM TUCKSのフロントをお願いしている多田誠司氏は正にビバップ人。

私はビバップをやりたい訳でもなくむしろ真逆の音楽、私のオリジナル曲をやりたいのに、何故そういったミュージシャンに魅力を感じるのか、、、



私は幼い頃から音大卒業するまで一応クラシック音楽を学び、卒業後、辛島文雄氏の下でジャズを勉強しました。


そのせいなのか何なのか、

私が現在やっている音楽(全て自己オリジナルで構成するライブ)は「プログレ」と言われることが多々あり、それはプログレや他ロックの大ファンでずっと聞いてきたという方々からそんな感想をいただくのです。


音楽のジャンル?的なことは私は何でも良いと思っていますが、「プログレ」それはとても不思議です。私自身プログレを特に聴いてきた訳でもなくもちろん研究も全くしていないのです。

でもプログレと言われて嫌な気持ちも全くなく、むしろ嬉しいのは、私の音楽というものを確立すべく、やっとスタート地点に立てかのかなって思えるからなんだと思います。



若い頃は、バラード弾けばエバンス(Bill Evans)みたい、スイングの曲弾けば師匠・辛島(文雄)さんに少し似てるね、ラテン弾けばチック(Chick Corea)好きなの?なぁんて言われ、

ぜーんぶ表面だけかじってるいい加減な自分を痛感させられた苦い日々(笑)

その素晴らしい音楽の奥底に確実に存在する「あるもの」に気づいてはいたけれど、私自身の「あるもの」を本当に在るものにするには相当の時間を要するであろうこと、

そんな漠然としたことしか考えられなかった頃。



今私が表に出している音は、まだまだ理想とする音楽には遠いし、鍛錬も必要なのも十分承知しているけれど、私が音を出すときの「心の奥底に確実に存在するもの」を確信することができ、いつでもそれを音楽に投影できる状態にできるようにやっとなれた気がしている。


音楽を今まで続けてこなければ味わえなかったこと。




話をもとに戻します。

THE DREIでは、スタンバイした瞬間から、とてもナチュラルであり、ニュートラルの状態に自然となれるTRIOなんだと感じました。

自分の曲を、そのメロディーを私自身が弾く、メロディーを弾くことの難しさも、懐かしく痛感します。(日頃メロディーを吹くホーン奏者は凄い、これも痛感)


THE DREI、とにかく良いトリオです!

昨夜初めてこのトリオを聴いていただいた皆様も、とても楽しんで下さって、それが何より嬉しかった。


最近、ピアノでメロディーが浮かぶことが多く、ピアノトリオ、この先も楽しみです。


ご来場いただきました皆さま、ありがとうございました。

全てオリジナル曲で構成し、私が今回新しく書いた曲は2曲、

高橋将くんが新たに取り組んでくれた曲は5曲、つの健さんのそれは7曲にも及びましたが、流石の音楽やんちゃのお二人と共に、溢れんばかりの歌心で、センスの良さも光っていました。

最高の時間を過ごしました。



少しずつ活動の場を広げていきたいと切に思うTRIOです。


横濱エアジンは、高音質と美しい映像をお届けし、遠方の方々や当日都合がつかないという方々にも楽しんでいただいています。


作日(1/19)から3週間見放題ですので、ご興味ある方は是非チケット(¥2,000)売り場へ





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2024.01.19 横浜エアジン演奏曲目

The Drei

小林洋子pf 高橋将eb 角田健ds


  1. Beethoven walking in the countryside

  2. 雨夜の月

  3. Kingfisher's Perspective

  4. Flash Foward


  1. Heavenly Blue

  2. 雨間(あまあい)

  3. The Scenery

  4. 時雨傘

  5. Jack In The Box


encore : Peer of bird's tail


all composed by Yoko Kobayashi



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