Yoko Kobayashi

久しぶりにゴンサロ・ルバルカバのピアノ・ソロをかけてみる。 very slowのballadeだ。 今更言うまでもないことだけれど、何と美しく、ぶっとい滑らかな温かい音のつぶが心に響くのだろう。 そして音が出ていないところ（休符）の説得力がすごい。 ...

凛とした空気に満ち、午前中を歩く。 土曜日の朝のせいか人通りも少なく、周りを眺めても心地よい緊張感が乱れることがない。 あっという間に通り過ぎるであろう秋を満喫する。 ライブ活動を休止し、音楽の仕事を辞め、たくさんのことを失い、...

処方箋薬局で薬剤師のお姉さんが、 「お薬手帳がいっぱいになっていますので、新しいものをお出ししますね。 何種類かございますがどれになさいますか？」 何種類どころか10種類ほどのお薬手帳を、フフッと楽しそうに出してくれた。 ...

こんな壮大な景色を見ると、若いときに貧弱だった個性が、ある程度の社会との妥協によって、さらに個性を失った自分が浮き彫りになるような気がしてくる。

遠くの空より便りが届いた。 「秋の風が気持ちよく吹いて、稲穂もほとんど刈り取られました。 また天高く雲の美しいドラマが繰り広げられる季節です。」 心がほっこりする。

ある朝起きてみると、自分の中から何かがすっぽり抜け落ちているような感覚、 そんな落としたい類の感覚はいつの間にか消えていることに気付く。 いろんなこと（心の中のこと）を取り戻しつつあるように思う。 私の方から遠くに行かない限り、音楽はすぐ傍に在る。

昼間の間は「秋の気配に包まれて」という訳にはいかないけれど、 それでもほんの少しの季節の変わり目の風情を楽しみながら、いざ散策へ。 都会のど真ん中、大通りに沿った歩道に咲く可憐な花は風に揺れて.....。 喧噪から少し離れ、小さな公園のベンチに座り、...

何の焦りもなく、何の心配事もなく、 まぁ人並みの生きる大変さはあるのかもしれないけれど、 健康で穏やかに過ごせていることに日々感謝。 天高く馬肥ゆる秋.....食欲旺盛で、芸術の秋.....音楽に対する意欲だけは20代と変わらず(趣味と化してしまったけれど)...

お休みの日は寝坊しないように.....。 前の晩、少し夜更かししたとしても、ぐずぐず寝坊すれば後悔する。 と分かっていても、やはり眠気には勝てない。 寝坊を後悔するより、夜更かしを後悔すべきか。 クーラー無しで眠れるようになった昨今、...

心はいつも、底なし沼のようなところに浮いている。 何故浮いてるんだろうと考える。 おそらく友情や愛情、音楽に対する思い。 これらが無ければ、心というのはものすごく重たい。 どんどん沈んでいくだけのような気がする。

25階の窓から広がる高い空を眺めた。

近くのCAFEでブランチする。 店内はすごく空いていて、BGMはジャズのピアノ・トリオが流れていた。 何と穏やかな心地よい今日なのだろう。 こんな日が、これからもたくさんありますように。

窓の向こうに広がる夜景に目をやると、低い位置にかたまっている光の点が、 何だか健気に見えました。 すぐ手が届きそうにも見え、ひどく遠いところにあるようにも見え.....。

大きな人の波が、駅方向に流れていた。駅へと向かう人の流れと、信号待ちをする人々が合わさりふくれあがっている。大都会の日常である。 気のせいか、そこには何か焦りのようなものを感じる。 人より少しでも早く、一歩でも先に、という感じだ。　 ...

大きな環境の変化に対する不安を抱きながら、 一年と数か月が過ぎ、２度目の夏がやってきました。 目に見えない何かが怖くて目覚める朝も少なからず。 昨日と同じ環境が、今日も明日も、そして明後日も、 ずっとずっと続くものだと思っていた頃、...

雷がゴロゴロ鳴っている。梅雨も明けてすっかり夏らしくなった。 ベランダに出ると夜風が気持ちよい。 見上げる夜空はいつもと変わらず......

何十年もやってきたことが、それが私の人生だったはずなのに、 今は、架空のことのように思い出される。 あれは夢の中の出来事だったのではないかと.....。 いろんなたくさんのミュージシャンたちと共に演奏することはとても大切なことであり、それが当たり前のことだと思っていた。...

ベランダに出ると心地よい風が吹いた。 明日も良い風が吹いてくれるかなぁ。 毎日をどう生きるか、考えたり悩んだり、そんな思いが楽しくもあるこの頃です。

外はもう暗くなっていた。空の遥か彼方をチラッと見る。 思わず二度見する。 まるで北斎が描いたかのような世界が広がっていた。 どういう自然現象でこんな光景になるのだろう。 何色もの色の帯、初めて見る景色に釘付けになる。

今日もしとしと。明日もしとしと？ Bill Evans 奏する「Here's that rainy day 」を久しぶりに聴く。