Yoko Kobayashi

関東でも 48 年ぶりの最低気温を記録したというとおり、今年の冬は本当に寒い。コートのポケットに手を入れて家までの道を歩きながら、上を見た。微かに光る星が一つと、冬の真っ白い月が輝いているのが見えた。この季節になると何故だか胸が痛みだす。でもそれはもう、おそらく遠くにある痛...

このところの大寒波の影響は九州にまで及び、それゆえ北の国では当然のことと思っていました。「豊雪」とは、画家・内田美代子氏流の表現・造語であります。清浄とした冷たい世界が写真から伝わってきます。東京で育ち、東京に住まいがありながら、新潟の山奥で創作し続ける内田美代子氏。大雪・...

一週間に一度、買い出しに出る習慣がついて、そこで重い荷物を運ぶ買い出し用コロコロカートを購入する。 黒地に真っ白な大きめの水玉模様。 これがお気に入りで、すっかり週一回の買い出しが楽しみの一つとなった。本日冷たい晴れの日、ブラッド・メルドーTRIOを聴きながら、中身いっぱい...

昨日今日と二日間、指のリハビリ、心のリハビリ等々のため、ご厚意で使用させていただくピアノのあるスタジオへ。鍵盤を押すとハンマーが弦をコツンと打つ感覚、これらを一つ一つ確かめながら、耳を澄ます。腕の重さを鍵盤にゆだねる。初心に戻り、自分の思う音色を探る楽しい旅

今年は、がんばればその先に新しい道は開かれているものなんだと気付かされた年。 何もかも諦めてただ生きていくしかないと思っていた昨年から、ずいぶんと自分らしさを取り戻すことができたように思う。心身ともに健康であればこそである。 さあ、来年は実行に移す年にしよう。...

耳を澄ますと、冷たさというのはもしかしたら感じるものではなくて聞こえてくるものなんじゃないかと思うほどの毎日。道行く人々は皆、コートの襟をたて足早に歩いている。 寒っ！ イルミネーションが何ときれいなこと。目に沁みる。 Christmas songは何故だか切ない。

12月の空気はピンとはりつめ、毎年この時期こんなに寒かったかなぁと、空を見上げて思う。 音楽に関して、来年はこんなことがしたいあんなことがしたい、果たしてどっちを先にやろうなどと思いめぐらす日々。 何十年とやり続けてきたことを突然失い、当たり前のことがそうではなくなった日か...

内田美代子さんの個展を観に新潟へ行く。 You Tube「two and a half hours of instrumental music」に提供していただいた作品、 アップロードした時点では、すべての作品（Moon...

この一年、よくがんばってこれた。 また次のステップへ進む。 再生第二ステージの始まりだ。

私の目の前を、一羽のハトが肩を揺らしながら右から左に通りすぎた。 ずっと見ていると、電車を待つスマホで検索中？のお姉さんの真横に立ち止まり、 お姉さんと同じ方向を向いた。 そのシーンは長く続き、それを私は真後ろから見ているわけだけれど、...

思い返す。 2012年のはじめ、まだ病院を訪れる以前、 自分自身で「もしかしたらフォーカル・ジストニア」なのかもしれないと思い始めた頃に 練習していた曲の楽譜が出てきた。 恐る恐る弾いてみる。 やはり大丈夫だ。下手だけど一応指は動く。曲に対する悪いイメージも残っていない...

今年は大通りに沿ったイチョウの木々は黄色くなりそびれている。 記録的な雨ばかりの日々が続いたためだろう。 日照時間が足りず、黄緑色にとどまっていた。 隅々にまで広がっている空の青さを見ながら、 遠くにいる目があまり見えなくなってしまった母を想い、...

窓際の席に座る。 窓越しに、行き過ぎる人々を見るともなく眺めた。 いつまでもボ～っとしていられる気がした。

昨日、相模湖畔にあるホールに行って来た。 今回は何も準備せず、ただピアノ（ベーゼンドルファー）を、 音楽を存分に楽しみたいと、それだけで出かけた。 improvisation #1～#11まで、自然に弾きだしたスタンダード曲は9曲 Too young to go...

外に出ると、遠くの空に、灰色の雲の合間から 明るい陽の光が顔をのぞかせていた。 やっとだ。 どんよりと曇っていた心もサァ～っと透き通っていくような気がした。 そんな本日、嬉しい知らせが届く。

どんだけ雨は降り続けるのだろう。 今日はスタジオを出ると、激しい雨脚の道路を叩く音が耳についた。 知らないうちに目線が下へ下へとさがりはじめて、 昨日スタジオを出たときには確かにあったあの爽快感はどこへやら、 心の中まで、まるでパタンパタンとまるで板が折りたたまれるようだ...

スタジオを出ると、雨は上がっていた。 ジストニアからだいぶ解放されたことをより実感できる本日だった。 自分が目指す音楽のこと、これまでやってきた活動のこと、 いろんなことを考えれながら歩いていると、 周りのものすべてが、目の前に爽快に出入りし 清々しく行き交っていくよう。...

およそ５日間降り続いた冷たい雨。 この雨は止むことはないのかもしれないと思わせるような、そんな毎日でした。 目に飛び込んでくる景色は痛々しく感じて。 そんな中届いた一通の便り（写真とともに）。 ちっぽけな自分を思い知らされる。 ↓...

スペーシーで、瑞々しく、息を呑むような音の広がりのある、 そんな音楽を奏でることができればなぁと思う。 究極の夢はやはりこれだと感じる。 音のつぶを美しい光を放つもので例えれば、 ダイヤモンドではなくやはり真珠の輝き、これに尽きる。...

本日も気分転換でスタジオへ。 スタジオを出ると、朝の内は濡れていた地面もすっかり乾き、 微かな風に揺れる銀杏の葉は、少しだけ黄色くなってたっけな。 並木道を歩くのは心地よい。秋です。 向こうの方にある大通りを走る車の音、 自転車の急ブレーキの音、...