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Glenn Gouldな気持ちw

執筆者の写真: yoko kobayashiyoko kobayashi

幼少期からピアノを弾き始めてもうとっくに半世紀は経っているのに、今、特におもしろがっているこの感じは何なんだろナ。

数年前からは本当の意味で楽しめていた感が強いけれど、最近はそれとはちょっと違うおもしろさを感じています。


リハビリじゃなくて練習ができるようになって2年になるけれど、やるべきことが多すぎることもめっちゃオモロい。

自分のプレイバックを聴いても、以前だったらあまりのダメさ?に嫌気がさし、聴くことを投げ出していたけれど、今ではそのダメな部分をどう対処していくか試行錯誤することが大変ではなくなっているみたいで、ダメなこともおもしろがる、そんな自分にぶっ飛ぶ(笑)

(ただプレイバックの場合には、音質がある程度良くなければ、相変わらず自分の演奏は聴くに耐えませんが)


たかが音楽ですが、後どのくらいそれができるんだろうと考えることがあったとしても、そんなことはどうでもよくなり、これは決して開き直りではないですよ。


そう言えば、昨年末recordingが終わったTone Momentumの津上研太さんは、「自分の演奏を何回もプレイバックするのはとても嫌だけれど、自分のプレイでダメだと思った部分も、個性として捉えて良しとします。」みたいなことを言ってた。

なるほどなって思う。


まぁ特にこのTone Momentum での私が理想とするピアノの在り方について考えることも、この先の進化について想像するだけでもオモロいのだけど。


もちろん研太さんもバンドで演奏する時とはまた違った音楽の作り方をしていると思いますが、

元々何もしなくてもカッコいいサックスを、私がどうやってよりもっとカッコよくオーディエンスに届けるか、その使命にめっちゃ燃える訳なんです、これが。


だけどピアノはもちろん伴奏ではないので、相乗効果はもちろんのこと、ピアノもカッコよくありたい訳です。


サックスカルテットなどの場合には、ピアノトリオでやることをたった一人でやること、またはそのまま3分の1でも出来るし、なんならそれ以下にも出来るってめっちゃオモロくないですか?

まぁ簡単にはいかないんだけど、それが自由に出来た暁には乾杯でもしよう。


音楽のカッコ良さって、人によって様々あると思いますが、私の中では、凛とした雰囲気を持つ美しい音楽であり、それは爽快であったり、憂いを帯びていたり、面白かったり、、、やっぱり品はあった方がいいなぁ。


(saxpianoという私にとってはとても難しい編成ですが)こういったことが単発ではなくてユニットで在り続ける確固たる所以でもあります。


前置きが長くなりました、

そんなこんなでいろんなことをおもしろがる近頃の毎日の中で、未曾有の正対変動とでも言いましょうか、へぇ〜、今頃こんな発見?!と思える出来事がありました。


鍵盤へ手を置いたときに、肘が鍵盤と水平になる位置に椅子の高さを定める、というのが子供の頃から教わってきたことで、まぁ今まで多少は高くしたり低くしたりを試みたことがあったものの、結局は元の位置に落ち着いていました。


ですが、まず2年前に、あれ?椅子少し下げてみたらピアノとフィットするではありませんか。気のせいかな?なんて思いながらも、いろいろ試していたら、この2年でまるでグレン・グールドか?って位に椅子が低くなりました。


そうすることで、ピアノとのフィット感も増し、苦手だった3度の重音クロマチックも楽になり、スケールの上行下行ともに、ジャズの8分音符の私の中での理想であるペタペタ感も出し易くなり、その上、打鍵より大事な離鍵が楽になるという。


実際に椅子の高さを測ってみたら、まだまだグレン・グールドより私の方が6センチも高いことが分かったんですけどね笑


もちろんこれ以上低くするのは私には適さないのでこれでやめておきますが、こんな状況もおもしろくってたまらんなぁって感じです。


グレン・グールドとは腕の長さも身長も座高も違うだろうから何とも言えないけど、塩梅としてはどうなんだろ?

なんて、こんな天才と椅子の高さで比較することさえおこがましいけど、なんか痛快だ。


子供の頃から教わってきたこととは相反することなのかもしれない。

でも文献によっては、「たぶんどのピアニストでも同じだと思うが、ずっと同じ座り方をキープしているわけではなく、その時の音楽的な方向、解釈、求める音や響き、精神状態などによって、椅子は高くなったり低くなったり、座り方も楽器に近くなったり遠くなったりするものだ。」とあり(この例は恐らく様々な大作曲家の楽譜になった曲を奏するクラシック音楽の名手のことだとは思いますが)、私自身の椅子を低くしたことによる確かな上体の安定感と、ピアノにフィットする感触から、間違った方向には進んでいないことを確信しています。



過去に奏法を変えようとしたことが発端となり、その結果難病を患った身としましては、こういったことに対して臆病になりがちですが、何の躊躇いもなく、自信を持って、様々試行錯誤することを恐れずにやれているある意味図太いとも超鈍感とも言えるこの自分の状態が、何ともオモロい今日この頃。


Glenn Gouldフリーク度も増して(笑)

大好きなJ.S.Bachイタリアンコンチェルト3楽章を大音量で聴く。やっぱりリヒテルのこれより断然好きだな。

カッコよ過ぎ。

しかしながらこの不思議とも思える椅子の低さは超オモロい。


…………..

現在、双頭Tone MomentumTEAM TUCKSThe DREIを中心に活動していますが、TEAM TUCKSThe DREI に関しましては 来年度より少々新しくなります。

今年一年は、来年2026に向けての地盤固めのようなものだと思っています。











 
 
 

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