楽譜たち
- 小林洋子pianist
- 2019年8月23日
- 読了時間: 1分
更新日:8月22日
現在の住まいに引っ越してくる際、私の財産でもある大量の楽譜、音楽関係の書物の
全てを、胸が引き裂かれる思いで処分した。
(オリジナル曲の譜面と耳コピした手書きの譜面だけは、一時東北に避難させた。グランドピアノも目黒を経由して今は軽井沢に)
理由は簡単、音楽でしか生きてこなかった私が、突然音楽ができなくなり、生活もままならない、当然のことながら生きていくだけのスペースの部屋に引っ越すしかなかったからだ。
世間一般で言えば恵まれている方であろうが、小さい時からピアノを始め、音楽を勉強できる環境にあり、音楽をやれる環境にあったものが、生まれて半世紀以上経ってから、突然、原っぱに投げ出されたような感覚を味わう。
あの頃、どうやって毎日を送っていたか思い出すことすらできません。
感情というものを捨てなきゃ生きていけなかった。
最近、こんなことも言えるようになってきました。
それは、何にもなくても音楽が出来て幸せだからだと思います。
本日練習していて、ふと弾きたくなった曲の譜面を探そうとしたら、
そうだ楽譜はなかったんだと苦笑い。




コメント