今が奇跡
- yoko kobayashi
- 7月25日
- 読了時間: 4分
更新日:8月20日
昨日は新しくdrummer吉岡大輔さんをお迎えしたTEAM TUCKSの第一回目のライブでした。
リーダーの至らなさにより、結成以来こんなに空いたことは初めてでしたが、またこうやって再始動できたことを嬉しく思います。
drummerって私の中では、絵を描く際の、さまざまな情景や物に色を塗っていく画家のようにも感じます。昨夜はそんな中にも時々クスッと笑えるような面白いシーンもあったり、大きな画用紙に色彩豊かな絵を描いてくれました。
もちろん根底にある脈の音が聞こえてくるかのような躍動感や生命力を感じさせる素晴らしいプレイでした。
ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました!soundエアジンうめもとさん、camera work Yoshie.Uさん、camera setting Takanoさん、いつもありがとうございます。
昨夜は、親子(お父さんと大学生の息子さん)でのご来場もあり、面白いことにその息子さんは大学で「音楽JAZZ」についてのレポートを書かなくてはならず、それは絶対生のJAZZを聴かねばならぬと、ライブハウスは40年ぶりというお父さんが、ライブハウスは初めてという息子さんを連れてエアジンへ。
その大学は音楽とは無縁の、音大でもない大学らしいけど、ちゃんとレポート書けたかな。
初めてのライブ体験は、一生彼の心に残ってくれるだろうか?
フランスから来たという若者も、話の中でミッシェル・ペトゥルチアーニの名前が出ていたので、きっと我々がやっている音楽は「Jazz」だと感じ取ってくれたに違いない。
僕もピアノを弾きますという彼の2週間の旅の良い思い出になっただろうか?
聴いて下さった皆さまに楽しんでいただいたようで冥利に尽きます。
saxophone被害者の会会長・多田誠司氏に昨日も訴えられかけましたが、うまくMCで切り抜けましたw
会長は、副会長・津上研太氏と一緒に、私へのクレームをぶちまけながら朝まで呑み明かしたい、と言っていたwww
(※被害者の会→私の曲はロングトーンも多く、ホーン奏者には向かない曲がたくさんあり、それでもホーンのイメージで作った曲故に、無理にお願いしている結果、「あーきつい、あー厳しい、ふざけんな」という思いを持つホーン奏者によって立ち上げられた会。
ピアノでメロディが浮かんだ曲は、The DREIというピアノトリオで演ってます、はいw)
ですが多田さんは私の拙い曲を佳曲に見事に変身させ、独特の個性ある世界を維持しながらも、おそらく普段の多田さんの音楽とは遠い位置にある私の曲に取り組んでいただいています。
とても忙しい中で、エネルギーの配分やモチベーションの維持とかどうなってるんだろうと感心させられます。
私なんかは、ライブで忙しいと、一つ一つが段々荒くなりダメになるタイプだと思いますが、そうではない人を目の前にしていると、その強靭なメンタルには脱帽です。
ホーン奏者はそういう人が多いのかな。
bassist加藤真一氏も、経験や技術だけでなく、物事に対する深い理解や責任感、そしてそれを支える精神的な強さや、周囲への配慮、いつもながらのベテランの心意気が光ってました。
そんな中にある音楽の「お茶目さ」は、彼の音楽の魅力の一つだと思います。
私はずっと以前より、全てオリジナルでの演奏を続けてきました。当初は「何でオリジナルばっかりやってんの?オリジナルなんて自己満足でしょ!スタンダードやってよ!」と言われたことも少なくはなく、またそんな時代でした。
当然それを受け入れてくれる音場は、当時は昨夜のエアジンとピットインとアケタの店だけでした。
考えてみれば、私にとってはごく自然なことなのだけれど、そんなの我儘ってもんでしょ?と言われかねない行為を今も変わらず続け、また今も私の音楽に参加して一緒に共演してくれる音楽家がいてくれること、そして場所を提供してくれる音場があるということは、もうそれは奇跡に近いのです。
そして、素晴らしい熱い生の音楽は毎晩あちこちで繰り広げられています。そんな中、たまたまであったとしたら余計に、一つを選択して来て下さるのも奇跡という他ありません。
後どのくらい私が本当に聴いていたい音楽を自分たちで奏していられるのか分かりませんが、心に強く働きかける精神力だけは持ち続けていたいと強く思います。
演者とオーディエンスが共に、即興的に作り上げていくその日限りの生の音楽、
そんなものがあるなんて理解し実感出来ること、そんな人生を経験できるのも、考えてみれば奇跡なのかもしれません。
2025.07.24横浜エアジン演奏曲目
TEAM TUCKS
加藤真一wb 吉岡大輔ds
1st
1.Heavenly Blue
2.In her case
3.せつな色
4.渦
5.Fold In Four
2nd
1.かぎろひ
2.お砂場遊び
3.その儚さ
4.Soar
encore : Eternal Currents
all composed by Yoko Kobayashi
※次回のTEAM TUCKSライブは
🔸2025.09.23(火・祝)新宿ピットイン
19:30〜です。



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